不妊が心配で婦人科を受診すると、さまざまな検査を受けることになります。まずは婦人科の一般的検査(基本検査)ですが、これは出産に関することで産婦人科を受診する人はほとんどの人が受ける検査です。身長・体重、血圧の測定などに加えて、問診、内診、血液検査、超音波検査、尿検査、ガン検診、クラミジア検査、おりものの細菌検査などが行われます。また、できれば基礎体温は事前に測って持参すると良いでしょう。女性の体は大体28日周期で変化しますから、一ヶ月程度のデータがあると大変参考になります。
一般的検査の後は、月経周期に沿って不妊の検査を進めていきます。その為、検査にはおおむね1~3ヶ月程度かかると理解してください。低温期(卵胞期)に行う検査、排卵期に行う検査、高温期(黄体期)に行う検査、月経期に行う検査に分けられます。各種ホルモンの数値を調べるホルモン検査、卵胞や子宮内膜の状態などを調べる超音波検査、子宮卵管造影検査などは低音期に行われます。子宮頚管粘膜検査、尿検査、ヒューナーテスト(性交後検査)などは排卵期に行われます。また、高温期に調べるホルモン検査もあります。他に月経期には月経血培養検査やLH-RH検査、TRH試験などが行われます。
男性の場合は、最初の検査が精液検査となります。1~3週間の間に2回以上検査を受け、平均値を出します。4~5日の禁欲の後、精液を専用容器に採取します。精子の数や運動率、奇形率などを出します。必要に応じて、ホルモン検査や染色体検査を行います。また、精液検査で精祖細胞が存在しないなどの結果が出た場合は精巣生検、精巣で精子は作られているが精液中に精子が認められない場合は精管精巣造影検査などが行われます。
不妊検査はさまざまな不妊の原因を探し、治療の方向を確定していくことを目的としています。しかし検査の費用は健康保険が適用されないものも多く、自費での検査になる場合も少なくありません。お産は病気ではないということで保険がきかないため、不妊の内容によっては保険の適用外になってしまうためです。また、病院によっても検査費や治療費に大きな違いがあります。一般に研究補助費が出る国立病院などは、補助分だけ安い傾向にありますので、よく検討してみてください。