産婦人科では不妊治療であっても、まずは一般検査を受ける事が必要になります。身長、体重、血圧などを測り、採尿で尿タンパクや尿糖の有無を調べます。採血により貧血、風疹、HBs抗原(B型肝炎の感染)、HCV抗体(C型肝炎の抗体)、CA125(子宮内膜症の有無)、HIV、トキソプラズマ、梅毒、などを調べます。他におりものや子宮頚管または膣の細胞を調べ、子宮頚ガンや子宮体ガンの有無、性感染症・クラミジアなどのチェックをします。そして医師による問診や内診、触診、腟鏡検査、超音波検査が行われます。以上が産婦人科の一般検査です。
では不妊治療の検査について、卵胞期(低温期)の検査から説明しましょう。卵胞期には卵子が成長し、排卵されるためのホルモンが分泌されますので、その分泌量を測定し、卵子が正常に成長し排卵されているかどうかを調べます。黄体化ホルモン、卵胞ホルモン、細胞刺激ホルモンなどの値が測定されます。他に超音波検査では卵胞の状態を、子宮卵管造影検査では卵管の通り具合を調べます。卵管の具合を見るための検査は他に通水・通気検査もあります。また子宮鏡検査では子宮筋腫やポリープの有無が調べられます。
排卵期の検査は、まず超音波検査で卵胞の大きさを測定します。排卵日を予測し、タイミング指導に生かすためです。また、尿検査で排卵に必要なホルモン(黄体化ホルモン)が分泌されているかどうかも調べます。次に、排卵前には子宮頚管粘液が滑らかになりますので、粘液の状態を調べます。また、性交後の子宮頚管粘液の状態を調べるヒューナーテストもこの時期に行います。
黄体期(高温期)は排卵後から次の月経までの時期です。この時期に超音波検査で排卵が起こったかどうかを、ホルモン検査で受精卵がちゃんと着床しそうかどうかを調べます。また月経時には、脳下垂体と卵巣がうまく連携して排卵を行うようにしているかどうかを調べるLH-RH検査と、潜在性プロラクチン血症かどうかを調べるTRH検査を行います。月経期には他に、結核菌の有無を調べる月経血培養検査や、男性の精液検査などを行います。